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✴︎ COLUMN Vol.4 ✴︎ Oceansideで受け継がれる90's G-Funk Style
【導入】Oceansideの街と90's G-Funk Style
「Oceanside, California − カリフォルニア州 オーシャンサイド」
サンディエゴ最北端に位置するこの街は、California Music Inn が注目し続けているWest Coast G-Funkアーティスト「Bishop Snow」や「Dezzy Hollow」を輩出した魅力あふれるエリアです。
このコラムでは、Oceansideで受け継がれている『90's G-Funk Style』を追いかけます。
【GD Funkster & Vade One】Oceansideを語るうえで欠かせないデュオ
以前から交流のあるGD Funkster & Vade Oneは、Oceansideを語るうえで欠かせないChicano G-Funkデュオです。
2021年を最後に、彼らはフィジカルCDのリリースから遠ざかっていました。前回のコラムVol.3で触れたように、製作コストや需要予測などフィジカルメディアを残すうえで現実的なハードルが存在します。しかし、California Music Inn はこの想いをあきらめませんでした。
2024年、配信限定でリリースされた『GD Funkster - Another Level』をフィジカルCD化したいという想いから、California Music Inn は根気強く交渉を続けました。1年以上の時間をかけて、ようやくその実現にたどり着くことができたのです。
同じく、2025年に配信限定でリリースされた『GD Funkster & Vade One - FLSD』も同年末にCD化が実現し、2014年のレア音源『GD Funkster - 24 Oz. Of Funk』は2026年はじめにCD化。2025年末から2026年はじめにかけて、California Music Inn 特別オーダー品として3作品のフィジカル化を果たすことができました。
これらの作品はWest CoastファンやG-Funkファン、Lowriderカルチャーを愛するリスナーからも多くの反響をいただきました。こうした反響もOceansideのシーンをさらに掘り深めていくきっかけのひとつとなったのです。
【2026年初】MC Young Ice との出会い — 90's G-Funk Styleの継承者
ちょうどその頃、GD FunksterまわりのOceansideアーティストとして新たに出会ったのが「MC Young Ice」です。
彼もまた、GD Funkster、Vade Oneと同様に90's G-Funkサウンドに色濃く影響を受けたスタイルが特徴のチカーノ・ラッパーです。2025年に配信限定でリリースされたファースト・アルバム『Hustler's Diary, Vol. 1』は、日本のG-Funkファンへフィジカルで届けたいと思える1枚でした。
2026年はじめ、California Music Inn はMC Young Iceにコンタクトを取り、CD化に向けた交渉をスタート。彼も快諾してくれプロジェクトは順調にすすみはじめました。ところが、2026年はじめに配信リリースされたニュー・アルバム『Keep The Flavor Tite』とのタイミングが重なることになります。
当初話していた『Hustler's Diary, Vol. 1』ではなく、サード・アルバムとなる『Keep The Flavor Tite』を先にCDとして送り出すことをMC Young Ice本人が選んだのです。
予定より順番は前後しましたが、結果としてこの作品を"手元に残る音楽"として日本のリスナーへ届けることができたのは大きな意味があったと感じています。
販売開始後から多くの反響をいただきました。また、California Music Inn が以前から注目し続けているOceansideのBishop Snowや、Joe Fresco率いるMAPA CrewのShang Mansonが参加している点も本作を語るうえで欠かせません。
Mr. Short Khop「Dollaz, Drank & Dank」使いの"Don't Fight Da Feeling"、Keith Sweat「Make It Last Forever」使いの"Playin' Foe My Bone"は、配信だけで終わらせるには惜しいG-Funk New Classicです。
【2026年初~中盤】MC Young Ice — 過去作の掘り起こしと連鎖的CD化
『Keep The Flavor Tite』という素晴らしいサード・アルバムが誕生しました。しかし、最新作だけで終わってしまえば、それ以前にリリースされた作品は埋もれてしまいます。そうした作品を掘り深め、フィジカルとして残していくことこそ California Music Inn の役目だと考えています。
計画の順番こそ変わりましたが、今度は最新作から過去作へと遡る形で引き続き交渉をすすめました。
セカンド・アルバム『Kalifa Style』のCD化
2025年夏、配信限定でリリースされたセカンド・アルバム『MC Young Ice - Kalifa Style』を、2026年春、California Music Inn が特別オーダー品として初めてCD化しました。
同郷OceansideのVade Oneが参加。Mtume「Hips」使いの"Zapped Funk"、Bananarama「Cruel Summer」使いの"Summer Madnezz"、Mary Jane Girls「All Night Long」使いの"Pure Breeze"、Sinister「Life Of A Sinner」使いの"Westcoast Dreamin"など、90'sフリークを唸らせる古きよきネタ使いのG-Funkが惜しみなく収録されています。まさに語り継ぐべきG-Funk New Classic Albumです。
Lil Karma — MC Young Iceの繋がりから生まれた新しい出会い
その後、MC Young Iceの作品を通じて、ともに活動するOceansideのホーミー、Lil Karmaとも繋がりました。彼も2026年はじめに『Lil Karma - Califa Breeds, Pt. 2』を配信でリリースしたばかりだったことから、MC Young Iceのサポートも受け、California Music Inn 特別オーダー品として初のCD化を果たしました。
CZARnicholas「Major Factor」と同ネタ使いの"Bad Foe They Health"は、90's G-Funkフリークなら思わず反応してしまう、古きよきクラシック感にあふれた、まさにフィジカルで残すべき一曲です。さらに、California Music Inn のためにレアG-Funk音源をボーナストラックとして追加収録してくれた、配信では味わえないエクスクルーシブ仕様のフィジカルとなりました。
ファースト・アルバム『Hustler's Diary, Vol. 1』のCD化
そして最後に、原点ともいえる2025年配信限定リリースのファースト・アルバム『MC Young Ice - Hustler's Diary, Vol. 1』が、California Music Inn 特別オーダー品として遂にフィジカルCD化。
当初、思い描いていた計画をようやく形にすることができました。
同郷OceansideのGD Funksterが参加。Brandy「I Wanna Be Down」使いの"Brown Connection"、The Crusaders「Street Life」使いの"Hustle Ways"、Tom Hooker「Love Attack」使いの"Funk Love"など、90'sフリークの心を掴むネタ使いと時代を超えて聴き継ぎたいG-Funkの魅力が詰まった1枚です。本作もまた“手元に残すべき”G-Funk New Classic Albumといえます。
第4作『Ounce Uv Playerism』の完成
このコラムを執筆しているいま、第4作となるアルバム『MC Young Ice - Ounce Uv Playerism』もCalifornia Music Inn 特別オーダー品としてCD化が実現しました。
Joe Fresco、Shang Manson、CzarnicholasらMAPA Crewが参加し、さらに2曲のボーナストラックを追加収録したエクスクルーシブ仕様となっています。
未配信のレア音源となるKrystol「You're The One For Me」使いの"One For Me (Summer Groove)"は、まさにフィジカルで残すべきG-Funk New Classic。さらに、Zapp「More Bounce To The Ounce」使いの"Now An Ounce Uv Factorism"、Dr. Dre「Nuthin' But A "G" Thang」使いの"Young Hittas"、The Isley Brothers「For The Love Of You」使いの"What You Do To Me"など、本作もファースト・アルバムから一貫して受け継がれてきた90's G-Funk Styleを体現した、時代を超えて残したいG-Funk New Classic Albumといえるでしょう。
【考察】Oceansideで受け継がれる90's G-Funk Style
Gangsta Rapリスナーのなかには、Black MusicとChicano Rap、West CoastやSouthなど、それぞれのスタイルや地域ごとに楽しむ方もいます。しかし、現在のシーンを見ているとそうした境界は以前ほど大きなものではなくなってきたように感じます。
MC Young IceやLil Karmaの作品にBishop SnowやMAPA Crewが参加しているように、彼らはBlack、Chicanoという枠を越え、共通して90's G-Funk Style / 90's West Coast Styleというカルチャーに魅了され、そのサウンドを受け継いでいます。
BlackやChicano、地域や世代といった違いを越えて、90's G-Funk Styleという共通のカルチャーの魅力を伝えていくこと。それがCalifornia Music Innが大切にしている考え方のひとつなのです。
【おわりに】"手元に残る音楽"としての意義
数年後、あるいは10年後に振り返ったとき、「あの頃のOceansideのG-Funkは本当にカッコよかった。」「あの時代のWest Coastには、こんな素晴らしい作品があった。」
そう語られる作品を、1枚でも多く"手元に残る音楽"として届けていくこと。
それがCalifornia Music Innが特別オーダー品という形で作品を残す理由であり、これからも果たし続けていきたい役目だと考えています。
California Music Inn Owner / Buyer
✴︎ SPECIAL ORDER COLLECTION ✴︎
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